キャンドルは劣化する|そのとき、あなたはどうしますか?

手に持った白いグラスキャンドルと、“キャンドルは劣化する”の文字

こだままゆみです。

突然ですが、

キャンドルは劣化するよ!

と、聞いてあなたは
どんなことを思い浮かべますか?

きっと、
どう劣化するのだろう?と
そもそも「劣化とは?」と
よくわからないかもしれません。

今回の記事では、
キャンドルの劣化事情について
お話をしていきます。

このテーマについて、動画でもお話ししています。
台本なしで、感じたことを素直に語ったラジオのような内容です。

お時間がある方は、こちらもどうぞ▼
YouTube誰も教えてくれない?!キャンドルの劣化事情

キャンドルの「劣化」について考えてみる

あまり知られていないのですが
キャンドルって、
時間が経つと変化していきます。

ワックス(蝋)は油なので
時間の経過とともに段々と酸化していきます。

ワックスが酸化すると
・仕上がりがうまくいかない
・質感が変わる
といった影響が出てくる場合もあります。


・見た目の影響で売り物にならない
・旬が過ぎてしまった
・纏う空気感が古い感じがする

──そういう理由で処分されるキャンドルも中にはあります。


しかし、ちょっと視点を変えると
劣化していく過程こそが
魅力に感じる部分もあります。

劣化は、ただの終わりじゃない

たとえば、
以前作ったキャンドルを
例に挙げていきます。

香料を6%ほど入れて、
ホットスロー(灯した時に香り立ちが豊かになる製法)で
仕上げました。

当初は、
部屋に置いているだけで芳香剤のように
香りが広がるほどしっかりとした香りでした。

制作してから1〜2ヶ月ほど経過した頃
いつの間にか表面が黄ばんでいました。

フレグランスオイルの影響で表面が黄ばんだソイキャンドルを手に持っている写真


こういう変化を見ると、
キャンドルも「生き物」みたいだな
と感じることがあります。

「劣化」をいい、悪いで判断するのは
個人の主観であり、必ずしもマイナス
というわけではありません。

「物の時間経過を受け入れる」という
思想的な営みでもあるのです。

じゃあ、どうする?

キャンドルは油からできています。
油は酸化する。

だから
劣化するのは避けられない。

だったら──
「じゃあどうする?」

この問いを、
あなたなりに持ってみることが
すごくすごく大事です。

劣化するから捨てる。
期限が切れたら処分する。

そういう“決まりきった対応”も
もちろん一つの選択肢。

でも私は
その前にちょっとだけ立ち止まって、

さて、
この変化、どう受け止めよう?
と考える時間を持つようにしています。

答えを出すことが目的じゃない

私たちは、
これまでのクセで
答えを出さないといけない
答えは1つ
という考えを持ちがちです。

しかし、
答えは出さなくてもいいですし
ひとつじゃなくてもいいのです。

むしろ
今のわたしはこう思うな、と
その時点での感覚に気づくこと。

それ自体が
キャンドルづくりを通した思想の過程です。


実はわたし、
年齢を重ねるごとに
フレグランスオイルの香りが
体に合わなくなってきています。

香り自体はどんなに好きでも
体が受け入れない状態という
なんとも悲しいことが起きています。

なので
最近は無香料のキャンドルを
灯すことが増えています。

ペットを飼っている方が
香りなしキャンドルを選ぶのと
似た感覚かもしれませんね。

小さな問いを持ってみる

もし、
あなたの手元に
「もう劣化してるかも…」
というキャンドルがあったら、

捨ててしまう前に、
そっと問いを持ってみてください。

「今のわたしだったら、この変化とどう付き合う?」

そう問いかけることで、きっと
新しい価値や、
あなただけの感覚が
見えてくるかもしれません。

さいごに

情報があふれ、
なんでも検索すれば出てくる時代。

「知っている」ことよりも
「感じて考える」ことの価値が
上がっている

と私は感じています。


キャンドル作りという小さな世界の中に、
そんな思想の種をひとつ
見つけていただけたら嬉しいです。


「感じて考えること」を
もう少し深く知りたいあなたへ向けて
メルマガ登録(無料)をおすすめしております。


メルマガでは、
・ブログよりももう少し深い思索
・創作の背景にある問い
・公ではちょっと書けないこと
を、綴っています。

よかったら、そっとご登録ください。


*Gmailアドレスのみでのご登録をお願いしております。
他のアドレスは、システムの都合上、登録を無効とさせていただいております。


それでは、
最後までお読みいただき
ありがとうございました!

受講に関するお問い合わせはこちらよりどうぞ▼

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    「キャンドルを通して、自然体に還る」を理念に掲げて教室を運営中。
    思想を哲学する人です。
    キャンドル歴14年目

    コメント

    コメントする

    目次